「なんとなく税金、損してない?」そんな悩み、抱えていませんか?

「法人化って難しそうで手が出せない」
「税理士に任せっきりだけど、実はよく分かってない」
「節税って怪しいことしないとダメなんでしょ?」
──そんな不安や疑問を抱える個人事業主やフリーランス、ひとり会社の経営者にこそ読んでほしいのが、今回ご紹介する 『「ひとり社長」の賢い節税』杉田健吾 著 です。
この書評を読むと:
①どんな人にこの本が合っているか
② 本のざっくりとした内容
③ 類似ジャンルでおすすめの本
がわかります。
年間100冊以上小説やビジネス書を中心に読み漁っている私が、実際に読んで「役立った!」「もっと早く知りたかった!」と感じたポイントをぎゅっと濃縮してお届けします。
この本はどんな人におすすめ?

①個人事業主として活動しており法人化を検討している人
- 個人事業主として数年経ったけど、いまだに経費と税金の境界があいまい。
- 年商1000万円を超えたが、手元に思ったよりお金が残らない。
- フリーランス3年目。「そろそろ法人化して節税した方がいい」と言われたが、どう動けばいいか分からない。
②既に法人化している人
- 決算や確定申告は税理士任せで、自分では節税の基本すら把握していない。
- 「役員報酬は年間〇〇円にしてます」とSNSで言ってる人を見るたびに「それって意味あるの?」とモヤモヤしている。
- 法人化したものの、税金や保険料でお金がごっそり消えるのが不安。
③会社員をしながら副業をしている人
・副業収入が増えてきたが、確定申告や税金の知識がなく、不安を感じている。
・経費にできる範囲や節税の仕組みが分からず、損している気がする。
・「法人の経費ってどこまで使えるの?」「保険を使った節税って意味あるの?」と疑問を抱えつつ、何から始めればいいか分からない。
そんな疑問を持つ方にとって、本書は最初の一歩を踏み出す手助けになるはずです。
著者は、元国税職員という立場で数多くの税務の現場を見てきた経験を持ち、現在は自らも「ひとり社長」として事業を営んでいます。そんな著者だからこそ語れる、リアルで実践的な節税の考え方が詰まっています。
「何から始めればいいのか」「どこまでが合法で、どこからがNGなのか」といった、税金にまつわる“よくある不安”を一つひとつ解きほぐしてくれる内容なので、知識ゼロの人でも安心して読み進められます。
お金の流れを理解し、ムダな支出を抑えながら、手元にきちんと利益を残す。そのための第一歩として、心強いガイドになってくれる一冊です。
ざっくり内容紹介(重要ポイントをピックアップ)

本書では、元国税職員であり、現在は自らも「ひとり社長」として活動する著者が、「合法的かつ実用的な節税策」を、専門用語をできるだけ避けながら丁寧に解説しています。
税務の内側を知る立場であり、かつ経営者としての実体験も持つ著者だからこそ、「実際にやってしまいがちなNG例」や「知っていると得をする制度」について、非常にリアルな視点で語られています。
トピック①:「ひとり社長」こそ法人化で得をする
ポイント:
法人化することで「経費にできる範囲が広がる」「所得を分散できる」など、多くの節税メリットが得られます。
特に、ひとり社長でも使える「役員報酬のコントロール」や「利益の繰り延べ」の考え方などが、わかりやすく整理されています。
トピック②:社宅、車、保険──知らなきゃ損する節税術
ポイント:
生活に直結する支出を「法人名義」で処理することで、実質的な節税につなげる方法を解説。たとえば・・・
- 社宅制度の活用法(家賃の50〜60%を経費にできる仕組み)
- 車両を購入・使用する際に気をつけるべき勘定項目の選び方
- 全損型保険を使って課税タイミングを先送りにするテクニック
といった、具体的で現実的な節税スキームが多数紹介されています。
トピック③:節税と脱税は紙一重──グレーゾーンを見極める目
ポイント:
「これは経費で落とせますか?」という定番の疑問に対し、「落とせる理屈」と「落とせないリスク」の両面から実例を挙げて解説。
税務調査で突っ込まれやすいポイントや、帳簿・領収書の扱いに関する実務的な注意点なども含まれており、単なる知識ではなく“守るべきライン”も明確になります。
管理人の評価(5段階)

評価:☆☆☆☆☆
【プラス評価】
・専門用語が少なくて、税の初心者にもやさしい
・すぐ実行できる節税策が多く、読み終わった後に「やってみよう」と思える
・ 法人設立や保険、社宅など幅広いトピックを網羅しており、ひとり社長の「教科書」的な一冊
【マイナス評価】
・ 節税のテクニックだけをサクッと知りたい人にはやや丁寧すぎるかも
・ 法人化を前提にした話が多く、個人事業主には少し遠く感じる章もあり
→「とにかくすぐに節税の具体策を知りたい派」より、「まずは全体像を理解したい派」に向いています。
似たテーマでおすすめの本

①『お金の大学』:両@リベ大学長
→ 節税だけでなく、貯金・保険・投資・副業など「お金の教養」を広く学べる超入門書。YouTube連動で読みやすく、まず一冊読むならこれ。図解やイラストが多く、スキマ時間でもサクサク読める構成になっており、「税金の話=難しい」という先入観をやわらげてくれます。経済的自立を目指す最初のガイドブックとしてもおすすめ。
②『フリーランス税本』:大河内薫
→税理士YouTuberによるフリーランス向け税入門書。「開業届って何?」「帳簿ってどこまで付ければいいの?」という超基本からサポート。確定申告や青色申告など、初心者がつまずきやすいポイントも豊富な図解で丁寧にカバー。専門用語を使わないやさしい語り口で、税知識ゼロでも安心して読み進められる一冊です。
③『社長のための節税のすべて』:田村滋久
→ こちらはやや上級者向け。法人化後に「もっと節税したい」「他社がやっているテクニックを知りたい」という方向けの網羅的な一冊。不動産活用や家族役員制度、退職金戦略など、実際の企業で活用されている節税ノウハウを多数紹介。「節税本は一通り読んだ」という方が次のレベルに進むための実践ガイドです。
まずは「知らないと損する」知識を身につけよう

今回は『「ひとり社長」の賢い節税』(杉田健吾 著)について、どんな人に向いていて、どんな内容なのかをざっくり紹介しました。
節税というと「ズルい」「難しそう」という印象を持つかもしれません。でも本来、節税は「知っている人が、合法的に、適切にお金を守る方法」です。やみくもに節税をするのではなく、「使える制度を正しく知る」ことこそが最初の一歩。
とくに法人化を考えている方や、すでにひとり会社を経営しているけど「お金が思ったより残らない」と感じている方には、読んで損のない実用書です。
紹介した類書のレビューも順次アップしていきますので、気になった方はぜひブログ内をチェックしてみてください!
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